コメ成分には、炎症全般を緩和させる作用があることが、以前より示唆されていました。
新潟大学の研究グループは、15種類のペプチド(複数のアミノ酸が鎖のように連なった小さなタンパク質断片)溶液をコメから抽出。
歯周病を発生させたマウスに溶液を使用し、その後の経過をCT画像診断しました。
その結果、ある種のコメペプチドに歯肉ポケットが広がることを抑制し、歯を守る作用がわかりました。
この作用を遺伝子レベルで解析したところ、発見されたコメペプチドには骨の新陳代謝における骨吸収(骨を溶かす作用)や歯肉炎症を誘発する分子の活動を抑制することも判明しました。