早期に治療を開始すれば、装置の数も少なく費用も時間もかかりません。

「矯正を始めるにはまだ早いので、様子を見ましょう。」と言われることがあります。通常の矯正専門医は、アメリカからの治療方法で処置しますので、第一小臼歯を抜歯することを前提とします。この歯が生える11才頃まで様子を見ています。

歯が並べないのは、顎が萎縮しているからです。放置していたら、顎は発育できません。特に反対咬合のケースでは、前歯がロックして、臼歯部をうまく使うことができません。機能障害の状態です。早く機能障害の状態を取り除いて、健全な口腔機能を持たせて、顎の正しい育成をはかるべきです。

お母さんが見て、おかしい状態は、歯科医師の立場から見ても何らかの問題はあるはずです。異変を感じた場合には、お早めにご相談ください。

クリックすると大きくなります。

写真の症例は、基本的な治療経過です。

犬歯が生え変わる前に来院してください。
犬歯の位置を治すためには、臼歯を後方に移動したり、前歯を前に出したりするため費用と時間がかかります。
どうか、様子を見ていて、手遅れにしないでください。

治療方法について

装置は、入れ歯によく似た装置で幼児でも簡単に取り扱いができます。

床装置の治療目的は
  1. 萎縮した顎を正しい大きさに拡大します。
  2. 歯を正しい位置に動かします。
  3. 後退している下顎を前方に誘導し、移動します。
  4. 舌などの悪習慣の是正をします。

クリックすると大きくなります。

基本的には一方向しか移動できないので、顎を拡げる装置、歯を押し出す装置といくつかの装置を組み合わせて治療します。
治療開始時期が早ければ早いほど治療が早期に終了します。

床矯正の治療は、装置の数で設定されています。
早期の治療開始ならば一装置で治療は終了します。
様子を見ていて、症状が複雑になれば、いくつもの装置が必要になり、治療費用もかかります。 

床装置の中にスクリューが装着されています。ヨーロッパでは200種類のスクリューがあります。
ネジを棒(キー)で巻くことで、スクリューが移動して、床が拡大して顎を拡げたり、歯を移動したりできるのです。

当院の小児矯正について

当院のスタッフの子供も小児矯正治療をしております。
皆さまのご参考になればと思い、今後も掲載を更新させていただきます。

PAGE TOP